指導技術
「コーチング」
について
コーチングとは・・・
当スクールでは、指導技術のひとつとして、
「コーチング」という技術を用いています。
よくある誤解:「コーチング=指示を与える」ではありません。
コーチングとは・・・・
コーチングとは、「その人が本来持っている可能性や才能を引き出し、その人の目標達成を支援する技術」です。
特に、コーチはその人(生徒)に答えを教えるのではなく、「自ら考えさせ」「行動を促す」ことをサポートするためのスキルです。同時に、「コミュニケーション」のスキルでもあります。
従来、日本で使われたきた「コーチ」という言葉から連想されるものとは、かなり違ったものです。日本でこれまで使われてきたコーチは、野球の監督だとかコーチだとかいったものを想像してしまいますが、それとはずいぶんと異なります。
☆コーチング→日本では監督が「指示を出す」というイメージが強い言葉ですが、それとはまったく別のものです。
「コーチング」は、心理学やNLPなどをベースにして、アメリカで研究され、日本に導入されてきました。信頼のおける科学的なベースをもったスキルです。
近年は、ビジネスシーンにおいて特に重要視されています。マネージメント、人材育成などでコーチングの手法を導入している企業は相当な数になっています。医療機関などでもコーチングは必須のスキルになりつつあります。現代企業におけるマネージメントスキルの基本は、このコーチングをベースに作られたものがほとんどだと言えます。
また、教育の世界でも同様で、「教育コーチング」といったものも生まれ、「相手の話を聞く、コミュニケーションを大事にする」、次の世代にとってかけがえのないスキルとして広く認知されています。(教育業界は、体質上、まだまだ進んでいないのが現状です)
まなラボスクールでは、そのコーチングのスキルを、指導や授業はもちろん、お子様や親御さんとのコミュニケーションにも活用しています。
目標達成をサポートする、しかも押しつけでなく、自ら考え行動するように促す、コミュニケーションスキル。それを活用している塾だから、子どもたちがイヤイヤではなく、自らの意志で勉強していけるのです。
ですから、私たちは、ただ「強制的にやらせる」「スパルタ式」での指導は行いません。エネルギーや熱は持っていますが、ただの熱血や根性を伝える塾でもありません。
お子様のよりよい未来と成長のために。
親御さんと一緒に、そしてお子様と一緒に、考え、行動していくしていきたいと考えています。
記:本田篤嗣(認定コーチ)
コーチング
Coaching
授業メソッド
授業と場作りで用いている、具体的なメソッド(手法)をご紹介します。
まなラボスクールでは、従来の「一方通行強制型・指示命令型」の授業やコミュニケーションではなく、
「双方向共有型」「対話・質問型」の授業・場作りをしています。
学校教育の現場崩壊が囁かれ、多くの親御さんが学校や先生に対して不信感を抱いてしまう昨今の教育事情にあって、まなラボスクールの授業と場がしっかりと「機能」し、学びの場として「信頼」を得ている、その秘密のひとつがここにあります。
ではそれは一体どのような内容・手法によるものなのか。
具体的な、3つのポイントをご紹介します。
【承認】
私たちは誰もが自分のことを認めてもらいたいと思っています。私たちはまず、授業や塾の場で子どもたちを「承認」することを大切にしています。
承認というと、一般には「ほめる」という言葉が連想されることでしょう。しかし、ここでの承認とは単にほめるというだけのものではありません。「ほめる」というと、ある結果に対しての行為であることが多いはずです。たとえば「テストの結果がよかったからほめる」「成績があがったからほめる」というようなものです。
承認は、単に結果に対して行われるものではありません。結果だけでなく、存在や事実にもしっかりと目を向けて、相手を認めようとする行為、それが承認です。
事実や存在の承認とは、たとえば「髪を切ったんだね」「今日は体調が悪そうだね」といった事実であり、「あなたが今日来てくれただけでうれしいよ」と存在を認めることです。
テストや成績の「結果」だけでなく、それまでの過程や行動、事実にもしっかり目を向け気づくことで、子どもたちを承認することを大事にしています。
【傾聴】
子どもたちの話や意見を「聴く」ことを大切にしています。先生という立場にある者の多くは、聞いているようで実は自分が話しているだけ、という傾向に陥りがちです。もし子どもたちの話を聞いていても、あくまでも自分の許しのある範囲内を最初から想定し、自分に都合のいいことだけを聞いてしまうのです。また、子どもの話を聞いているつもりでも、先生は自分の意見について考えていたり、自分の言いたいことを優先してしまうために、聞き流してしまうということも多いものです。私たちは、子どもたちに、耳だけなく、心を傾け、子どもたちの発するメッセージを聴くことを大切にしています。
傾聴とは、相手のことを判定することなく、素直にそのままの言葉を受け止めることです。従来の先生は、「〇〇さんは■■だ」「あなたは△△な人だ」と子どものことを判定してしまいがちです。私たちは子どもたちをそのままの姿で受け止め、耳を傾けたいと思っています。
【質問】
双方向型を決定づける授業スキルのひとつが「質問」です。子どもたちに質問を投げかけ、子どもたち自身の頭で考えるよううながすために欠かせないのが質問です。
確かに、従来の講義型授業でも、先生は質問を投げかけていたでしょう。しかし、そこで行われていたのは、答えが事前に想定されてしまっている閉じた質問でしかありません。先生の側は、最初から子どもが「このように答えるだろう」「このように答えてほしい」と準備しているものなのです。これでは「子どもたち自身が自らの頭を使って思考している」はずもありません。同時に、そういう「想定された答え」ですから、先生は子どもたちの意見に本質的には耳を傾けていません。問いかけも答えもすべて想定されているのですから、先生の側には聞く耳すら必要ないのです。
当スクールでは、コミュニケーションの中で問いかけの数を増やし、常に子どもたちが自発的に思考ができるようアシストします。同時に、子どもたちの言葉に常に耳を傾け、さらに効果的に質問が効果を発揮するような場作りをしています。